地球屋のあゆみを振り返ってみました 2013/4/26

 

なんと、今回で30回目となりました~

 

せっかくなので、その始まりを振り返ってみようかと思います。

 

とはいっても、あまり記録が残っていなくて・・・

春と秋、年に2回ずつやっていたので、ざっと15年。

第1回は1998年ごろだったのかな・・・

年に1回だった年もあったので、もう少し早かったような気もします。

 

 

 

当時、てくてくでは、シャプラニール、第3世界ショップ、オルタートレードジャパン、

グローバル・ヴィレッジ、ネパリ・バザーロ、SVA、わかちあいプロジェクトなどの

フェアトレード団体の商品を扱っていたのですが

最初の頃は、品質もデザインもいまひとつ・・・なものが多く

なかなか積極的に販売できる感じではなかったのです。

 

それが、フェアトレードがだんだん広まり、各団体も切磋琢磨があったのか

品質、デザイン、種類など、いいものが作られるようになってきました。

 

このレベルなら、もっと広めてもいい、と思えるようになったことと

店舗が小さかったので、各団体の商品をいろいろ並べることができなかったことから

広いスペースを借りて、国内のフェアトレード団体の商品が一堂に会するような

イベントを開こうと思い立ちました。

 

いま天然酵母パン「バオバブ」さんがある建物が昔「風土館」といって

広い貸しスペースがあったので、ちょうどよかった!とお借りして

服や雑貨を並べたのが始まりでした。

 

友人に声をかけて、商品の準備や売り子さんを手伝ってもらったりして

みんなでお店づくりをするのがとても楽しかったです。

 

当時、国内でも、こんなにたくさんのフェアトレード商品が並ぶイベントは

あまりなかったんじゃないかなあと思います。

 

こんなサイトも残ってました。これはいつ頃の情報でしょうか・・・。

記念に(笑)残しておきます。

 

数回目に、松川でタイの服や雑貨を輸入卸している「バーンノーク」の児玉さんと出会い

バーンノークさんの服や雑貨も並ぶようになり商品もにぎやかに充実してきました。

 

だんだん、わたしはてくてくの仕事のほうが忙しくなり

「地球屋」のマネージメントは「バーンノーク」さんにおまかせして

てくてくは共催というかたちで参加させてもらうようになりました。

 

会場も、風土館がなくなってからは

平安堂の催事スペースをお借りしたりしましたが

ここ数年は飯島町の「道の駅花の里いいじま」で開催が定着しています。

 

観光客がたくさん来る道の駅の2階で、とても広いスペース。

取り扱い団体も増え、アジア女性自立プロジェクト(AWEP)やアフリカのグループ

最近ではbigaというブルキナファソのグループや

今年からアマゾンの支援グループなど さまざまな商品が並ぶようになってきました。

 

同時に、シャプラニールの「ステナイBOOK」キャンペーンにも参加し

古本を持ってきていただいて、その換金額をシャプラニールに寄付しています。

 

このイベントの目的としては、まず

「フェアトレード」という概念を広く知ってほしいということがありました。

15年前に比べれば、「フェアトレード」という言葉を見たり聞いたりしたことがある人

実際に商品を手にとったり買ったりしたことがあるという人も

ずいぶん増えたのではないかな、と思います。

 

貧しい人たちを助けるという意識も大事だけど

商品が「かわいいから」「おいしいから」「すてきだから」という理由で買ってもらえるよう

生産者もどんどんスキルアップしているし、支援団体のプロジェクトも洗練されてきています。

 

世界にはまだまだ貧困の問題、児童労働の問題、生産者の環境の問題たくさんあります。

 

わたしたちがふだんお買い物をする時に、ちょっとだけ

「この支払ったお金はどこにいってどう使われるのか」を考えてみてください。

 

生産者にきちんと届いているのか

途中で搾取されているのか

稼いだお金で武器や原発を作っていないかどうか・・・

 

お買い物は投票だ、といわれています。

 

お金の使い方が世界を変えるのです。

 

日々のお買い物が世の中にどのような影響を与えていくのか

そんなことを考えるきっかけに、「地球屋」さんがなれるといいな、と思っています。

 

                                                                                  (阿部恵子)

地球屋について

<記事掲載依頼より>

 

地球屋は 98年11月に「フェアトレード地球屋」として「てくてく」の阿部が中心となり フェアトレード商品の普及と情報発信を展開しました。その後年2~3回のペースで開催し 会を重ねてゆく中でコンセプトを「フェアトレード&エコロジー」と変え 環境に負担をかけないエコロジカルな商品の紹介も加え 多彩な広がりを展開してゆきました。

 

今回も タイ製のオリジナル衣料・雑貨・小物を輸入販売する「バーンノーク」の児玉と有機農産物・エコロジーグッズの店「てくてく」の阿部で企画運営します。

 

自然素材の良さをぜひ多くの方にご紹介したいと考え 手作りのぬくもり感じられるもの アジアやアフリカの生産者の暮らしを支えるもの 環境に負担をかけない自然素材で作られているものを集めました。

 

私達が気に入ったフェアトレードの商品を買うことで 立場の弱い生産者の仕事の機会を増やし 自立への協力・応援ができ さらにからだにも環境にもやさしい暮らしが実現できる そんな”作る人”と”売る人”と”使う人”との対等な関係が持てる買いものの大切さを感じ この企画展を続けてきました。

スタート当初に比べ フェアトレードを知っている方やすでに愛用されている方も増え 着実に広がり浸透してきたことを実感しています。

また各フェアトレード団体の商品の質センスの向上 現地での活動内容の広がりと生産者とのつながりの深さを活動報告や商品を通じて感じることができます

 

地球屋ではこのような国内外のフェアトレード団体の衣料・クラフト雑貨や有機食品・石鹸・布ナプキンなどのエコ雑貨約1000点を展示販売します

 

モノがあふれる今 買い物をする時どんな基準で選択し 何にお金を払うのか?

価格・使いやすさ・デザイン・からだのよいものなど選択基準はそれぞれ各自持っているかと思います。そこへさらにもう一つ 作る人がその人らしく生きることをきちんと尊重されている環境の中で 今手にした商品が作られたものなのかどうかを 選択基準に加えられるきっかけの場に地球屋がなれれば幸いです。